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注記:「福耳の子供」と「パヤパヤ」の間に位置するこの不条理コント第一弾において、大槻は終始「俺知らないっスよ」「俺じゃないっスよ」といった台詞を連呼しているのだが、2007年9月発売の『筋肉少女帯自伝』の大槻の項目に、その元ネタというか由来となった逸話が掲載されていたので、以下にその抜粋を記す。


『当時(←80年代前半を指す。引用者註)は例えば、ライブハウスの前で、ムチを持ったハードコアのパンクスとネクタイを持ったサラリーマンが、お互いに「インディ・ジョーンズ」みたいに構えて(笑)戦っていたりしてたんですよ。渋谷のセンター街の真ん中で(笑)
 ナゴムの連中とそれを見てたの。僕、たまたま前のほうにいたんですよ。そうしたら、ケンカしているヤツに「おまえかぁ!」って、いきなり怒鳴られてさ。びっくりしちゃって、両手を前に出して、押し止めるような格好で、「オレじゃないっすよぉ!」って訴えました(笑)。そうしたら、その格好とセリフがナゴムの連中の間でウケちゃって。<大槻のオレじゃないっすよぉ事件>と呼ばれてね。なんかあるたびに、「オレじゃないっすよぉ!」って、しばらくの間ギャグになってたな』

「2人と5人」と「空手バカボンの大脱走」の間に配された不条理コント第二弾でも、大槻は不条理な設定に振り回されつつ似たような台詞を連発している。



   (雑踏)

大槻(以下大)「We are the world, we are the children・・・」

内田(以下内)「アンタ!」

大「ああ? な、なんスか?」

内「アンッタはうちのお婆ちゃん殺しちゃったでしょ!

大「えー? ・・俺、知、俺知らないっスよ」

内「鬼ー! 悪魔ー!」

大「俺何もしてないっスよ」

内「人でなしーアンタはー!」

大「俺知、俺・・」

内「お婆ちゃん返してー!(嗚咽)」

大「俺、な、なんで僕がアンタのお婆・・ちゃん殺さなきゃなんないんスか。俺知・・」

内「お婆ちゃん返してぇー」

大「俺知らないっスよ。俺知らない」

内「お婆ちゃんの」

大「なんスか」

内「お、お位牌

大「やめて下さい」

内「お、お位牌」

大「シャレに・・」

内「これ見てよお位牌」

大「シャレになんないっスよーやめて下さいよー」

内「(聞き取り不能)お骨見てお骨!

大「お、お・・」

内「アンタが殺したんーあー」

大「俺知らないっスよ」

内「んーあーアンタが殺したー」

大「知らないっスよ」

内「生き返れ!(?)」

大「俺じゃないっスよ」

内「魂を(聞き取り不能)」

大「俺知らないっスよ、なんスか、やめて下さいよ」

内「ああーあーお婆ちゃん・・」

大「シャレになんないっスよ」

内「お婆ちゃん・・」

   (フェード・アウト)


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